Silly talk 2



◆あいつに甘すぎます!!
ルートヴィッヒ
「あれ、本が置きっぱなしだ。…またあいつか、全く。
 って、これは…?」
ヤーコプ 「すまない、ルートヴィッヒ。ここに本がなかったか?」
ルートヴィッヒ 「あ、ヤーコプ兄さん。ここに二冊ありますけど…」
ヤーコプ 「ああ、それだ。だがこっちは俺の本ではないな」
ヴィルヘルム 「ごめん、二人とも。ちょっと本を忘れちゃったんだけど、見てないかな?」
ルートヴィッヒ 「…これですか?」
ヴィルヘルム 「そうそう。よかった、見つかって。探してたんだ」
ルートヴィッヒ 「ところで兄さんたち、一体何なんですかその本は…」
ヤーコプ 「ん?何だ興味があるのか?だがお前にはちょっとまだ早いかも知れないな。
 俺の本は『レストラン経営学』だ。中々参考になるぞ」
ヴィルヘルム 「僕のもちょっと難しいかもね。
 『素敵なコース料理』だよ。心配しないで、今度作ってあげるからね」
ルートヴィッヒ 「…本っ当に兄さんたちは」
※「研究しながら森のレストランを開くなんてどうかしら?」byヘンリエッタ。
 「お前が言うと本当になりそうで怖い」byルートヴィッヒ。
 少年の危惧は現実のものとなろうとしていた。


◆ 一人1200円はカタイ
あかずきん
「ルートヴィッヒってすげえよな。塔から落ちながら絵描いちまうもんだもんな!」
ハーメルン 「何かあったらフォローしてやろうと思って、下で見てたが…
 大した奴だよ、お前は」
ルートヴィッヒ 「何ですか、突然。…褒めても何も出ませんよ」
ヘンリエッタ 「まあまあ、ルートヴィッヒ。でも本当に助かったわ、ありがとう!
それに、ハーメルンもね!」
ハーメルン 「ああ?俺もか?俺はお前らにゃ、何もしてねえよ」
ヘンリエッタ 「だって助けてくれるつもりだったんでしょう?
 その気持ちだけでも嬉しいわ」
ルートヴィッヒ 「そういえば。てっきり塔に登るのが面倒くさくって、残っただけかと思っていましたが…正直、見直しました」
あかずきん 「そうそう、なんだかんだ言っていいヤツだよな!ハーメルンも」
ハーメルン 「おいおい、俺だって褒めても何も出ないぜ。
 …っつーより、だ。あかずきん、むしろお前が金出せ」
あかずきん 「なんでだよっ!?お前、なに仲間からカツアゲしようとしてんだよっ!!」
ハーメルン 「カツアゲじゃねえよ、正当な徴収だ。大鷲操って塔から降ろしてやったろ。その料金だ、助っ人代払え」
あかずきん 「それ完っ璧、サギだろっ!!」
ヘンリエッタ 「…ハーメルンって」
ルートヴィッヒ 「本当に最低ですね、見直してとても損をした気分です」
ハーメルン 「そこ、生きていく上では金が必要不可欠なんだよ。………稼げるときに稼いで、何が悪い。
 …そういや、ルートヴィッヒの能力も金になりそうだよな」
ルートヴィッヒ 「僕は、グリムの力を金儲けに利用する気はありません」
ヘンリエッタ 「ルートヴィッヒ…そうよね。兄さんたちからもらった大切な力だもの」
ハーメルン 「ちっげーよ、大体すぐに消えちまうものなんて、即バレてあっという間にお尋ね者だ。
 俺が言ってんのはパフォーマンスだよ」
ヘンリエッタ 「パフォーマンス??」
ハーメルン 「そう。こう…紐で足くくって命綱にしてだな、そんで高いところから飛び下りながら絵を描く。そのスリルとあんだけの絵を描けりゃ、そうだな……」
ルートヴィッヒ 「目を瞑れ、耳を塞ぐんだヘンリエッタ。あんな汚れた大人、いや人として終わっている奴は無視しろ」
ハーメルン 「ショーにするとして、チケット代は…」
※十倍稼げるようになったから、いいじゃない、ルートヴィッヒ。
 塔の上の少女で塔から落ちたときに、ルートヴィッヒが助けに来てくれた後って設定です。


◆魔王様による楽園の乙女講座
魔王 「メーヒェン国王よ。いずれこの国に、ヘンリエッタ・グリムという娘が訪れるだろう。
 そのときは捕え、この俺に献上しろ。ただし、たとえ髪の毛一筋でも傷をつけることは許さない。あれは、俺のもの。この俺の手の内で愛でられ、永遠の幸福を与えられるべき愛しい妹だ」
メーヒェン国王 「は、ではカスパル」
カスパル 「兵たちに通達するために、何か姿の分かるもの、絵などがございますか?可能であればお貸し頂きたいのですが」
魔王 (…確か、ルートヴィッヒの描いたスケッチがあったな。五年前の物だが、それで…)
「ない。たとえあったとしても渡すつもりもない」
カスパル 「は、はい!では、特徴などをお教え頂けますか?」
魔王 「……………」
(何だ、今のは…?まさか、いやそんなはずはあるまい)
メーヒェン国王 「魔王様、いかがなされましたか?」
魔王 (楽園の乙女の姿、か…
 俺自身は未だその姿を見たことはないが…ヴィルヘルムならば、今の姿を知っているはずだな。奴を呼ぶか)
「赤い髪と、同じ色の瞳をしている」
カスパル 「赤毛に、赤い目…年の頃は?」
魔王 「最後にあったのが十のときで、五年前のことだ」
(これは…一体?)
カスパル 「十五歳、と。他に特徴はございますか?」
魔王 「髪は多少癖があって、緩く波打っている」
(ヤーコプ・グリムの記憶、か…?)
カスパル 「成程…では、赤い癖毛の赤目の十五歳ぐらいの少女を見かけ次第、捕えるよう兵に通達しておきましょう」
魔王 「……待て」
(またか?)
カスパル 「は、何でしょうか…ああ、丁重に扱わせて頂きますので、どうかご安心を」
魔王 「その程度の言葉では、到底あの娘を表すには足りない。
 まず髪と瞳だが、ただの赤ではない。まるで夕日のように暖かな、茜色だ。だからいつも俺は夕日が沈むのを見ると、あの娘のことが自然に胸に浮かぶ。旅の空の下でもいつでも思い出せた。
 さらに髪は柔らかいが癖が多くて、いつも梳くのが一苦労だった。だが俺が梳いてやれば、あの娘はとても嬉しそうにしたし、まるで絹のような光沢を放つんだ。それが嬉しくて、お転婆をしては髪を絡ませるあの娘の髪を何度も梳いてやっていた。
 瞳は、丸く大きく、まるで吸い込まれそうなほど深く澄んでいる。もしも涙を宿すようなことがあれば、それは朝露のように輝き、同時にひどく心を痛ませるんだ。純粋なあの娘はとてもささやかな、そして優しい理由で泣くのだから。
 何より笑顔が愛らしく、それだけで家の中を明るく照らしてくれる、太陽のような娘だ。俺たち家族は、いつもその笑顔に元気をもらって、救われていた。
 そう、それに声も小鳥のようで、兄さん、と呼ばれれば振り向かずにはいられない、可愛い響きを持っていて」
(俺は、何を口走っている……!?) 
カスパル 「っは、はあ…」
メーヒェン国王 「ま、魔王様?」
魔王 「ああ、そういえば俺があげた帽子をとても気に入ってくれていたな…
 家の中でも被ろうとするものだから、俺は内心嬉しかったが、そこはやはり兄として注意しなければならなかった。
 あの娘は素直に聞いてくれたが…ふふ、しばらくの間、晴れた日にはピクニックに行こう、と言って聞かなかった」
(……まさかっ、ヤーコプ・グリムか、馬鹿なっ)
カスパル 「も、申し訳ございません。後半の部分を書きもらしてしまい…」
魔王 「……………………」
(黙れ!………………ふ、ようやく静かになったか)
カスパル 「よろしければ、もう一度お願いしたいのですが」
魔王 (ふん、ヤーコプであった頃の記憶など、俺には関係ない。
 そもそも途中から、特徴など関係のない、ただの追憶になっていたではないか。
 もはや、下らぬことに口を開く気はない)
「仕方ないな…では、(中略)。
 さらにだな、あの娘はオニオンが苦手で」
※受講料はタダ、時間無制限。何故なら、質問するたびに話が追加されるからです。
 まさか、魔王様とメーヒェンの人まで馬鹿話の犠牲になるとは…
 まだ攻略対象である夢魔は無事なのに。


◆deja vu

蛙の王子 「大丈夫か、ヘンリエッタ……!!」      
魔王 「ははははは!そんな姿、で………?」
(…………………………………………何だ?あの姿は…。俺は、メーヒェンの王子と同じ呪いをかけたというのに…)
※deja vu:「既に見た」の意。実際は一度も体験したことがないのに、すでにどこかで体験したことのように感じることである。
 久々に短いです。


ad libitum
蛙の王子 「なんてことだ……。君も、私と同じ呪いをかけられてしまったのか……!」
魔王 「…………………………………………」
前回までのあらすじ。自分に逆らう楽園の乙女へ、醜いヒキガエルに変える呪いをかけた魔王様。「そんな姿でどうやって俺を倒すというのだ!」と嘲笑しようとする。が、何故かその姿はつぶらな瞳のヒメアマガエルになっていた。正直状況が予想外なことも、台詞の途中で噛んでしまったことも口が裂けても言えない彼は、果たして如何に誤魔化すのか……!?
魔王 「……同じ呪い?もっと無力でか弱い存在に変えたんだ」
※この後、命より誇りを奪う、とかいろいろとひどい事を言うアドリブで、彼は誤魔化し続けました。人でなし感もアピール出来て、大成功☆

◆大切な妹に贈る物語・Take3
ヴィルヘルム 「…途中で、絶体絶命のピンチに陥ってしまった。さあ、どうする?」
絶体絶命のピンチに……
ヘンリエッタ 「兄さんたちを呼ぶわ!」
ヴィルヘルム 「っ!!」
ヘンリエッタ 「ダ、ダメ?このお姫様には兄さんはいないの??」
ヴィルヘルム 「…ううん、そうだね。このお姫様がお前なら、絶対に僕たちがいないといけないからね。
 大丈夫、何があっても僕が守るから、安心して旅をしよう。二人で色々な景色を見よう。たくさん美味しいものを食べよう。作り方を覚えておくから、帰って来てからも食べさせてあげるからね」
※実際、この選択肢があれば兄さんたちのルートに直行できそうな気がします。が、ヴィルヘルム兄さん、二人でて言うてる。
ヴィルヘルム兄さんルートのヴォーダンの台詞が頭に浮かびますね。「邪魔な男を二人まとめて出しぬけそうだ」


◆田舎式換算法
ヘンリエッタ 「お店で売ってるお魚が一匹100ハインだから…
ルートヴィッヒ 「お前…まだ、そんなこと言ってるのか」
ハーメルン 「いや、っつーより絶対このパターンは」
ヘンリエッタ 「ハーメルンの1分はお魚300匹分なのね!」
あかずきん 「ええ!!ハーメルンって1分で魚300匹も獲れんのか!?すっげえ!!」
ルートヴィッヒ 「ヘンリエッタ……。誰もが一度は考えるようなことを、改めて言うな」
ハーメルン 「ばかずきんも乗るな。こんなもん、ネタにすらなりゃしねえ」
ヘンリエッタ 「それだけじゃないわっ。ノイゼスでお酒を飲むならお魚500匹分で……」
あかずきん 「…………っは!?ま、まさか…!そ、そんな聞きたくないっ」
ヘンリエッタ 「ええ、そうよ。…あかずきん。
あなたが10分で直して、沈めてしまったあの船は…………
お魚2000匹分だったのよっ!!!
あかずきん 「…う、う、う、嘘だーっ!?嘘だって言ってよー、ルーイー!?」
ルートヴィッヒ 「お前がルーイって呼ぶなっ。というよりそういうのはもういい!!」
※誰もがきっと考えるであろうことを、あえて終盤まで引っ張ってネタにしてみました。
 こんなのでもネタにしなきゃ、書いてられないのです、ごめんなさい。


◆憐憫的共感
ルートヴィッヒ そういえばハーメルン……あなたなら10分足らずで、船を調達できるはずですよね
ハーメルン 「あ?10分といえばあかずきん、あかずきんといえば10分だろ。何で俺なんだよ」」
ルートヴィッヒ 「ええ、そうですね、すみません、失礼しました。あなただったら約7分で事足りますもんね」
あかずきん 「おーい、どうしたんだールートヴィッヒー?なんでそんなに機嫌悪ぃんだー?腹でも減ってんのかー?」
ハーメルン (…………成程、そういうことか)
「おい、あかずきん。ちょっとこっち来い。
 ……いいか、アイツはな、
ここまで来てルートに入れなかった可哀相な奴なんだ
あかずきん 「あ、そっか。オレが船を笑顔で現金払いしてきたってことはそうだもんな……」
ハーメルン 「ああ……。アイツが酒飲めるんだったら、ヤケ酒にでも付き合ってやるんだがな……」
あかずきん 「ハーメルンって、いいヤツだよなぁ……」
ハーメルン 「ふ、そんなんじゃねえよ。とにかく今はそっとしておいてやろうぜ…………」
あかずきん 「ああ、分かった。…………」
ルートヴィッヒ 「…………何なんですか、その生温かい同情に満ちた視点は?」
ハーメルン 「何でもねえよ。酒でも一杯飲むか?」
あかずきん 「なんでもないぜ。飯でも食いに行こうぜ!」
※魔王ルートではEDを見れない二人と、上記の通りのルートヴィッヒ。同じ穴の狢には優しくなれるんです。

◆悩み相談室
夢魔 「もう気の遠くなるほど長い間、オレはそうやって生きてきた。今さらアドバイスなんか受けないからな」
 と、イキがっていた夢魔さんからの相談です。皆さん、親身になってあげて下さい。
夢魔 「……どうしてオレは、あの娘の夢の中で女の子に化けてるんだ?
………………何か、おかしくない?」
ラプンツェル 「そうね〜、やっぱり男の子たちの吸引力不足じゃないかしら?もしくはフラグの立て忘れ、ね!」
いばら姫 「あら、わたくしとあの娘の友情が、他の者よりも美しく、深〜い絆で結ばれていた、ということですわ!」
負け犬 男性陣 「………………………………」
※特に、初めて魔王ルートに行ったときに「女神ブリュンヒルデ」でいばら姫が出て来て本当に驚きました。
 が、ラプンツェル、無理を言ってやらないであげて下さい。彼らの吸引力はともかく、フラグは立てようがないんですから。
 ようやく夢魔も馬鹿話の餌食に出来ました。


◆ノイゼスにて
ルートヴィッヒ 「ラプンツェル……今さらですが、アイツといつまでも仲良くしてやって下さい」
蛙の王子 「ラプンツェル、私からもぜひお願いしたいな」
ラプンツェル 「もちろんだけど……ルートヴィッヒも王子も、どうしたの?」
ルートヴィッヒ 「いえ、何だか僕じゃアイツのこと、守ってやれないような気がして……」
蛙の王子 「ルートヴィッヒ、奇遇だね。私も何故かそんな気がしたんだ。そう私ではここに辿り着くことも出来なかったのではないか、とそんな気が……」
ルートヴィッヒ 「っ!?王子もですか?僕も、全く同じことを思いました」
ラプンツェル 「二人とも、なんて何だか不思議ね……一体何のフラグかしら。
 でも分かったわ!ヘンリエッタのことは私に任せて!!
ルートヴィッヒ 「ありがとうございます。よかった……!」
蛙の王子 「ありがとう。これで、細いながらもまだ希望はつながっている、とそう思えるよ
※魔女ルートだと、SADになってノイゼスまで来れない二人。だが、ラプンツェルの後日談なら、まだヘンリエッタの恋人になれる可能性がありそうな二人。一縷の望みにかけて、必死な二人。


 10個くらいネタがたまったらUPしていきたいと思います。
 ようやく夢魔が出せたかと思ったら、今回はいばらの王子だけ出てませんでしたね。

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